♠ 連珠で考えることの基本は、次の通り。
相手が打った珠の意図を知ること |
♠ 相手の打った珠の意図が分かれば、その珠に対応した打ち方ができますね。見落としで決着しなくなれば、勝っても負けても連珠らしい局譜を残せるようになるのです。
♠ 初心者同士の対局を見ていると、そのほとんどが見落としによる決着になってます。それは本物の連珠の攻防からは程遠い、見落とし合戦なのですね。
♠ そのために、一部の初心者の中には次のような主張をする人までいる始末です。
フクミ手を打っておいたら、相手はそれを見落とすから勝てる |
…これでは、ミスしない相手に勝つことは永遠にできないですね。もっとも、自分よりも弱い相手に勝ちたいだけの意識なら、それで不都合はないですが。
♠ いくら必勝手順を覚えていても、生まれて初めて見る局面では相手が打った珠の意図を記憶から判断することができません。意図が分からないなら、いつまでたっても見落としは減らないでしょう。
♠ 見落とし合戦や、覚えた手順を打って記憶で勝ったりしている内は、読む力が鍛えられることはありません。読む力がないなら、本物の連珠を楽しむことはかなわないというわけです。
♠ 見落としを減らすには、次の方法に尽きます。
局面を分析する眼を鍛えること |
♠ たとえ話をしましょう。真っ暗な山道で熊と遭遇したとします。逃げられる距離ではなく、熊はすでに戦闘態勢です。手には武器となるようなものはありませんが、足元に鉄砲が落ちています。
♠ 鉄砲に気づいた人なら、その鉄砲を使って熊に応対するでしょう。しかし真っ暗で見えない人は、素手で熊に応対するしかないのですね。
♠ この場合の鉄砲が、ミセ手やフクミ手、ネライ手などの間接的な追い手です。上級者は暗闇でも目が利くので、足元に落ちている鉄砲(ミセ手やフクミ手など)を拾ってそれを使えるのですが、初心者は見えてないので熊に素手で立ち向かうのです。
♠ 未知の局面でも、それを分析する眼があれば見落としで決着することは激減します。しかし過去にあった連珠のサイトで、眼を鍛える稽古ができるものはありませんでした。
♠ そこで用意したのが、この居合い打ちです。
♠ 居合い打ちでは、まず連珠の基本攻防をひとつずつお題として取り上げます。そして、お題にそった内容の問題を繰り返し解答することで、基本攻防をひとつずつ会得していこうというのが目標です。
♠ 出題される問題は、時間さえかければ解けるという簡単なものです。しかし1問1問は簡単でも、大量に繰り返して解いていく内に基本攻防のコツが感じとれるようになるという寸法です。
♠ 小学校のときに、漢字を20回ずつ書かされたり、足し算や引き算、掛け算をドリルでやったことを覚えていますかな。居合い打ちは、連珠ドリルというわけです。
♠ 問題を瞬間に読んで打つ! ということで、居合い斬りの連想から居合い打ちと命名しました。
♠ 本物の連珠の世界をのぞいてみたいなら、まずは局面を見る眼を鍛えることです。未知の局面でも分析可能な眼があったなら、過去の研究や名人戦の譜でも、新聞を読むように打たれた珠を把握できるようになるのですね。
♠ その眼が鍛えられたなら、見落とし合戦を卒業して本物の連珠の世界を満喫できることでしょう。
2004/04/20 mikkoi
♠ 制限時間内で何問解けるかを競います。制限時間は3分です。
♠ 道場へログインして稽古すると、制限時間終了時にタイムがランキングへ反映されます。
♠ 一回の挑戦を「1セット」と呼びます。ランキングに登録されるのは、一日3セットまでです。
♠ 4セット以上行った場合は、その日にもっともタイムが好い3セットが、ランキング対象として登録されます。
♠ 珠型名では、新居合い打ちから新しい出題形式を設けました。
レベル | 追加される出題形式 |
---|---|
1 | 珠型名 |
2 | 直間の号数 |
3 | フェイク珠型名 |
4 | 大珠型 |
5 | 桂間連の号数 |
♠ レベル4以上で出題される「大珠型」「桂間連の号数」は、現在では使われてないものなのですが、歴史と伝統もついでに覚えてもらうために敢えて設けました。
♠ とはいっても、資料がないと勉強もできないものなので、珠型名の一覧のページを作りました。下のボタンをクリックすると、別窓で「珠型名一覧」が開きます。珠型名のレベル4以上は、そちらで勉強してから挑戦してみて下さいね。
♠ 当道場では、直接7号と間接9号を、金星・銀月ではなく「晨星・吟月」に変更する方針になりました。新・居合い打ちの出題から採用したので、出題時に戸惑わないようにして下さいね。
直接7号 晨星 | 間接9号 吟月 |
♠ 居合い打ちをするには、ログインが必要です。